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  20世紀はエコの時代といわれました。21世紀はジオ(GEO)の時代です。 ジオは適当な接頭語邦訳がありませんので、ここでは仮に『大地』と訳しておきましょう。 人類のあらゆる活動は、全てこの『大地』の上で成立しています。また、最近の研究によれば、 宇宙との関係が生物種の変化、進化、多様性や気候変動原理を決定しているという説もあります。 この『大地』の上に、生物群の織りなす多様な生態系があり、歴史・文化・風土などの社会科学が 位置しており、これらが総体として人類の知の大構造を構成しています。 いわば、人類の諸活動の究極的基盤が『大地』です。

  この『大地』は、地域そのものです。多様な森林・草原などの自然環境基盤をなすと共に、 資源・エネルギ−はこの社会生活のエンジンを提供し、農産物・海産物などの食 の恵みを与えます。また、風光明媚な景観や温泉など、観光の喜びを与えます。 しかし、時として地震や地すべり、洪水、火山活動、津波など、社会生活に甚大な影響を及ぼ す自然災害をもたらます。自然災害による社会的損失の程度は、人類が積み重ねによって構築してきた 社会基盤構造の整備状況と人類の英知である地域コミュニティの成熟度に関わります。   このように、根底において、『大地』の性質やその変化が何によって発生するのか、 改めて学習し、理解することが不可欠なのです。

  私たちは、地質技術者や関連分野の技術者集団です。しかし、従来の地質調査業の枠組みは 既にその成長の行き詰まりが明らかであり、その枠組みを超えた新たなモデル、『21世紀型地質産業』の 構築とその発展を目指すべきであると考えます。その新たな枠組みとはどうのようなものでしょうか。 コア(核)には、学問的基盤としての地球惑星科学があり、それをインフラとした大地のあらゆる諸相に 目線を向けた生態系・環境、歴史科学、文化・文明論が総体的学問インフラを構成しています。 その活用・応用領域に、安全安心、食、観光、環境、建設メンテナンス、高年齢化社会対応など 成長領域があり、これらの相互のインターフェースにおいてさらに新たなビジネスを創造する、という考え方です。 このような発展を目指さないと、他産業にそういった成長領域が払拭されてしまいます。私たちはそれを恐れます。 私たちは、この『地質産業モデル』の実現に向けたパイオニア企業を目指します。そして、21世紀に相応しい、 新たな地域コミュニティとの多面的な連携を通じて地域の発展に寄与しつつ、時代の要請であるグローバルな 対応を指向します。『大地』自体には国境という線引きはありません。諸外国とのビジネス・ネットワークを 大切にしなければなりません。皆様には、弊社の理念と目標をお酌み取りいただき、なお一層のご支援とご愛顧とを お願い申し上げます。
平成23年 2月10日


     資料PDF「地質産業の発展経緯.pdf




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