自然のおもむき・歴史のおもむき、それが大地の風土であり、人々の活動は風土との響き合いが大切です。さまざまな、人々の営みや取り組みは、地域の文化としての再認識が必要です。その土地(地域・場所)がどのようにしてできてきたのか、それを説明するのが地理であり、その中身こそが自然のおもむき・歴史のおもむきです。即ち風土とは、大地と人間を含めた生き物とが積み重ねてきた地域の有様なのです。

 自然のおもむきとは、その土地(地域・場所)の自然が過去どのような状態であったのか、現在どのような状態であるのかを示すものです。それらを踏まえながら現在の課題を明らかにし、将来の望ましい自然の姿を模索する必要があります。歴史のおもむきとは、その土地(地域・場所)に関わる歴史、即ち、先人たちがどのようにその土地(地域・場所)を作ってきたかを示すものです。それらを踏まえながらその土地(地域・場所)の文化のあるべき姿を考えることが大切です。

 自然のおもむき・歴史のおもむきを考察して浮かんでくる課題には,次のようなものがあります。

自然保護 荒廃する里山の再生を図るとともに、地域の緑を守り、都市の緑化、環境整備を図ることが必要です。
  地域文化の保護 伝統文化の担い手と財源を確保し、ハード面の整備から活動内容などソフト面重視へと移行する必要があります。行政主導型から住民を中心とした民間と行政との連携・協力型へ移行することが必要です。   
野生動物との共生 里に住む人々の意識を改革し、共生の思想にもとづいて野生動物の復活・保全を図ることが必要です。
災害対策 震災、水害、土砂災害その他さまざまな災害が発生し、人々の生活が脅かされています。これらに対し、さまざまな災害対策を講じ、万全を期することが肝要です。


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